マチコアイシテル 5話
「いっぱい泣いたのね、目がカラカラになってるわ・・・」
ママの手がやさしく男の頬を包むと、みるみるうちに男の目に涙が溢れた。
ママの両手の中にうなだれるように顔を埋めた男の背中が、小刻みに震える。
小さな嗚咽がだんだん大きな泣き声に変わり、
やがて号泣が店の中に響き渡っていった。
自分を傷つけたのか・・・
私は何とも言いようのない暗い気分になった。
さっき見た男の血の色に少しづつ私の視界が侵食されてゆく。
つづく
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聖書のサイトのトップ絵を描かせていただきました。 ハレルヤ館
小羊のラフ画をもとにしてトップ絵を描かせていただきました。
小羊の毛並みの綺麗さともこもこ感が出せたと思います。
青々した雑草、美味しそうに食べてるんだろうなあ。
聖書に関する日記のサイトです。
とても勉強になります。
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マチコアイシテル 4話
男が視線を手から自分の胸に移す。
白いカッターシャツの胸元に
ポツッと赤黒い染みが浮かび上がり、
やがてその染みが胸全体に広がっていく。
男は目を大きく見開き、眉を寄せ、口を開けたまま
驚嘆の表情をしてママを見上げた。
男の目は水分を失い、まるで干物にされた魚の目のようだ。
つづく
マチコアイシテル 3話
―血まみれの男ー
男の様子はあきらかに変だった。
年の頃は二十代の中頃、
背広姿が様になっているから、
サラリーマンといったところか。
カウンターの上に肘をついて、自分の両手を見ながら
何やらブツブツとつぶやいている。
ママが男の側に近寄って行ったので、
私はママの側にピッタリとくっつくように席を移動した。
「その手の血はどうしたの ? 」
とママが静かに話しかける。
私は初めて男の手のひらが血だらけなのに気がついた。
この男・・・人でも殺して来たか・・・
と思わず身構えたが、ママは目で私を止めた。
そして男の耳元で、
「自分でやったのね・・・」とささやいた。
つづく
絵コンテ
絵コンテ、そろそろ完成です。
あと、二枚か、三枚のスチールになるかとおもいます。
ココナラでチラシ作成を請け負いました。ハレルヤ館
ココナラでA4チラシの両面作成を請け負いました。
背景のイメージと全体的なカラー、お客様のご希望をお聞きして
このような感じに作成させていただきました。
2年間〇祭(敢えて伏字)でチラシ作成をしていましたので
今回の業種はとてもやりがいがあって懐かしさもありました。
これからもどんどんチラシ作成をし続けていきたいです。
木彫り制作、宣伝活動、YouTubeの朗読の背景制作をしますため、
チラシと似顔絵名刺作成は 2020年11月末 まで お休みとさせていただきます。